
2020年5月13日に発売となったSPY×FAMILY(スパイファミリー)の最新刊の第4巻。
3巻の最終話で描かれていたワンちゃんが表紙を飾っております。
この記事ではその第4巻のネタバレや、筆者ぷぷんたの考察をまとめてみました!
SPY×FAMILY(スパイファミリー)第3巻までのあらすじ
戦争を企てる東国の要人・デズモンドの計画を突き止める為、西国諜報員の《黄昏》は家族をつくり子供を名門イーデン校へ入学させるようん命じられる。
だが、偶然にも彼が孤児院で引き取った”娘”は超能力者、利害が一致した”妻”は殺し屋だった!!
そうして正体を隠し家族になった3人。ヨルの弟・ユーリは結婚を怪しむが、ユーリが秘密警察だと見破った黄昏が堂々とヨルに愛を告げ秘密を隠し通す。
”星(ステラ)”を得ようとするが失敗。だが、超能力で溺れている少年に気付き、人命救助の功績で星を獲得する!そのご褒美として、一家は犬を飼うと決めるのだが・・・!?
なにやら新しい家族が増える予感がする終わり方をした3巻でしたね!
スパイの父親。
殺し屋の母親。
超能力者の娘。
SPY×FAMILY(スパイファミリー)4巻の収録話内容
MISSION:18
~テレビのニュース番組にて~
西国のブランツ外相一団がバーリント空港に到着。
東西の首脳会談に向けた調整を・・・
その裏でなにやら怪しげな若者が檻に入っている犬を見つめなにか良からぬことを始めようとしていた。
一方、フォージャー一家は・・・
アーニャ:『わんわんわわーん♪わんわんわわーん』
ご機嫌な様子で新たな家族のわんちゃんを探しにお出かけです。
アーニャが星(ステラ)獲得のご褒美に犬が欲しいと言い出したので、組織が手配したペットショップへ向かっていました。
しかし、そこには屈強な犬たちしかいない、軍用犬販売店で、露骨に嫌な顔をするアーニャ。
なにやら保護センターで譲渡会をやっているということを知り、そちらへ向かうことに。
そこへロイドへ新しい指令が入り、急な腹痛と装い、ヨルとアーニャのみで譲渡会へ向かい、あとからロイドも合流することになりました。
ロイドへの新しい指令、それは冒頭でなにやら悪だくみをしていた若者たちが、ブランツ外相を暗殺しようと計画しているという情報を得たので、それを阻止するという内容。
若者一味の1人を捕らえてたのでそこで暗殺計画の具体的内容を聞き出す。
その手段とは訓練された犬に爆弾をくくりつけて外相の移動中に襲い掛かるという作戦。
東政府のメンツもあるので会議自体を中止にすることは不可能。
どうにかして若者テロリスト集団の行動を阻止しなくてはならない。
そのころヨル、アーニャは譲渡会会場へ到着し、ヨルは係の人に話しかけられ、アーニャは1人あちこち歩きまわっている。
すると会場の外をテロリスト集団の数人が、犬を連れて歩いていた。
そのうちの1匹が4巻の表紙にもなっている3巻最終話で出てきた白い大きな犬。
その白い犬とアーニャが目が合ったとき、その犬のこころを読み取ったアーニャは、ロイド、ヨル、アーニャの3人が笑顔でこちらを見ている映像が流れた。
初めて会った犬なのにフォージャー一家のことをしる犬の事が気になり、譲渡会を飛び出してテロリスト集団を追いかけるアーニャ。
アジト内に潜入したアーニャだが、テロリスト集団に見つかってしまい、捕らえられる。
MISSION:19
計画の内容を聞かれたということで子供だろうが構わず始末しようとするテロリスト集団のリーダー。
そこに助けに入る白い大きな犬。
その頃、アーニャがいなくなったことに気付くヨル。
テレビのニュースで若い女性が誘拐され強制結婚させられるという報道を見ていたことを思い出し、アーニャも誘拐されたのではとオドオドしだす。
ヨル:早くトイレから戻ってきてくださいロイドさん・・・!!
一方ロイド側では、テロリスト集団がどこから訓練された犬を手に入れたのかという情報が明らかになる。
プロジェクト《アップル》
東国旧政権下 軍事目的でIQの恐ろしく高い動物を生み出そうとしていた研究だそう。
むちゃな実験を繰り返していたが、研究半ばで政権が崩壊して計画は頓挫。
目標には遠く及ばない半端な成果に終わったもの。
そこで用済みになった犬やらが処分されずに闇世界に流されたと噂になっていたのだ。
その犬をテロリストが入手したという可能性が高いということが判明。
そして、テロリスト集団に襲われそうになっているアーニャ達の場面に切り替わり、なにやらまた白い犬がアーニャに映像を見せてきた。
それは今、この場で電話が鳴る映像。
その数秒後、実際にその映像と同じようにその場で電話が鳴る。
電話の内容は他のアジトが組織のものに突入されたという内容だった。
その自体に右往左往していると、白い犬はアーニャを咥えてその場から逃げ去る。
その道中。アーニャが。
アーニャ:おまえ みらいわかる・・・??
アーニャは心を読む超能力者で、白い犬は未来を見ることが出来る超能力者であることを悟る。
そして、街中を走り去るアーニャと白い犬を発見するヨル。
しかし方向音痴な白い犬は同じ場所をぐるぐる回り続け、テロリスト集団にあっさり見つかってしまう。
そこでまたしても捕まってしまうアーニャ。
手を掛けられようとしたところに背後から襲い掛かるヨル。
蹴りの一撃で飛び跳ねていくテロリスト。
ヨル:アーニャさんに結婚はまだ早いです!!私でさえ今年したのです!!
THE.勘違いだが無事にアーニャ救出に成功。
MISSION:20
ヨルの強さにビビり、白い犬を置き去りにして逃げ去るテロリストリーダー。
そこでアーニャがヨルにテロリスト集団が犬に爆弾を付けてテロを起こすことを説明する。
その内容を公衆電話で警察に通報するヨル。
その時白い犬がまた未来を見ていた。
読み取ったアーニャが見た内容は驚きの内容だった。
先ほど見た笑顔のフォージャー一家が一変し、ロイドの姿がなくなり、なにやら落ち込んだ様子のアーニャとヨルの2人だけの映像。
そして時計塔が5時を示したときにどこかの建物が爆発。
そこで見たのはロイドらしき人物が瓦礫の下敷きになり倒れている映像だった。
(ニュース)西国は過激派組織による大臣暗殺の計画の件で、東国政府を激しく非難、東西の軍事衝突はさけられないものと・・・
というショッキングな内容の未来予知を目の当たりにする。
ヨルにその事実を伝えたくても、伝えると自分が超能力者だとばれてしまうことを恐れて言うのをためらうアーニャ。
悩んだ末に、ロイドにトイレットペーパーを渡すという口実でワンちゃんの背中にまたがりヨルの元から離れ、ロイドを助けに向かう。
その頃組織の管理官はテロリスト集団数名を確保。
テロに使われる犬も数頭捕らえることに成功。
残るはリーダーただ1人。
リーダーは最後の犬を1匹引き連れ、追いかけてくる組織の人間をハメようと企む。
そう、それが爆破してロイドがやられてしまう未来予知の場所なのだ。
MISSION:21
ワンちゃんの未来予知で見かけた時計塔を見つけ、急いで現地に向かうアーニャとワンちゃん。
そこに到着したテロリストリーダー。
組織の人間が来るであろうアジトの潜伏ポイントに爆弾を仕掛けたのだ。
ドアを開けると大爆発が起きるように。
その爆弾のせいでロイドがやられてしまうと悟ったアーニャは、1人で爆弾の解体に挑む。
しかし、そんなことをできるわけもなく、近くにあったケチャップを見つけてダイイングメッセージを残すことにした。
ドアを開けると爆弾が爆発するという内容の絵を描いたつもりが、ドアノブになすと草だと読み取られてしまう。
未来予知で見た5時の鐘の音が鳴ったとき、爆発は起きなかった。
もう一度ワンちゃんの未来予知映像を見ると、そこにはロイドの姿が戻っていたのだ。
アーニャはロイドの未来を救ったのだ。
そしてロイドはブランツ大臣のもとへ行き、着ていた服を奪い、大臣になりすまし1人テロリストリーダーをおびき寄せる。
まんまとロイドの作戦に引っ掛かり、爆弾犬をブランツ大臣(ロイド)に突入させる。
すかさずロイドは爆弾犬に拳銃を向けて・・・
ロイド:終わりにしよう
MISSION:22
犬が背負った爆弾のカバンの淵を打ち抜き、犬から爆弾を外すことに成功。
そのまま犬はロイドに噛みつき、テロリストリーダーは爆弾を起爆させるも、すでに爆弾は川の中へと落ちているので不発に終わる。
ブランツ大臣が別人だということを知ったテロリストリーダーは一目散に逃げ出す。
そこにアーニャを探していたヨルがテロリストリーダーを発見し、車ごと蹴り飛ばしリーダーを確保。警察に通報。
爆弾テロ事件は未遂に終わり無事に事件は終息したのでした。
ミッションを終えたロイドが組織のもとから離れ、ヨル、アーニャのところへ向かうと、ばったりと3人が遭遇。
話しを聞きワンちゃんがアーニャを救ってくれたことを知り、ロイドがワンちゃんにお礼を言う。
そこに管理官が保安局の者と装い現れ、ワンちゃんを回収するとのこと。
するとアーニャは、このワンちゃんが良いと駄々をこねる。
このワンちゃんにしないと学校をやめるとまで言い出したので、管理官も気をきかして了承する。
一旦、病気等がないが検査してから自宅へ送るとのことで、その日はお別れすることに。
帰り道、それぞれ思うことはバラバラで、
悪者を倒して人知れず国の平和を守ったことに喜ぶヨル。
ロイドを爆弾から救ったことを誇るアーニャ。
かろうじて東西の緊張は回避できたものの疲労困憊なロイド。
そして翌日。
出会った当初アーニャがワンちゃんから見た3人の笑顔のシーンで、ワンちゃんがフォージャー家に迎え入れられる。
辛い実験の日々を思い出すワンちゃん。
アーニャがお前はもうフォージャー家の家族と言い、喜ぶワンちゃん。
MISSION:23
悪者を退治したのに星がもらえず納得いかないアーニャ。
ワンちゃんを餌に次男と仲良くなる作戦を企てる。
試しにベッキーにワンちゃんの話を振り、手ごたえを確認。
アーニャ:アーニャんち いぬいる
次男:だからどうした
思いもよらぬリアクションに落ち込むアーニャ。
いたたまれなくなり名前を聞く次男。
アーニャ:・・・・いぬ
犬を飼う資格は貴様にはないとと一蹴されるアーニャ。
ベッキーに名前の付け方を相談するアーニャ。
アーニャが帰宅し、3人で近くのドックパークへ行くことに。
色んなワンちゃんとふれあいながら、ワンちゃんとアーニャが思い思いに遊ぶ。
ロイドがそろそろ帰ると声をかけると、手袋をなくしたことに気付くアーニャ。
見知らぬブルドックがアーニャの手袋を咥えており、アーニャが返してというと威嚇してくる。
そこにワンちゃんが現れ、ブルドックを威圧。
手袋を奪還に成功。
そこでアーニャが大好きなスパイアニメの主人公が姫様から腹巻を悪者から奪い返したシーンを思い出す。
その主人公は黒い手袋をしており、ワンちゃんも手足だけ黒いことに気付く。
そして、ワンちゃんはそのアニメの主人公、ボンドマンからとった名前の《ボンド》に命名される。
ボンドに餌を与えたり、トイレを教えたりするアーニャ。
気付けば遊び疲れて一緒に寝てしまうアーニャとボンドなのであった。
SHORT MISSION:1
メインストーリーとは別に収録されている短編集。
今回のSHORT MISSION:1では、アーニャが自宅で遊ぶスパイごっこの様子が描かれている。
SHORT MISSION:2
SHORT MISSION:ではロイドの相棒、もじゃもじゃことフランキーの話。
好きな女性が出来たので、ロイドに女性の口説き方を相談するも・・・?

SPY×FAMILY(スパイファミリー)4巻考察
ここまでは4巻に掲載されているそれぞれの話を載せてきましたが、ここからは筆者ぷぷんた独自の感想や考察を書いていきたいと思います。

アーニャ×ボンドという最強タッグ
今回登場して新たにフォージャー家の仲間入りを果たした大きな白い犬の『ボンド』。
プロジェクト《アップル》の実験体として辛い時期を過ごし、その結果未来のビジョンを見ることが出来る能力を得た。
ボンドはワンちゃんなので、もちろん人と話すことはできずに意思疎通もできないが、アーニャという心を読む能力を持つ強い味方がいることで、未来予知の映像を共有することができる。
ボンドが見た映像をアーニャが知り、ロイドの未来を救ったという今回の経験も踏まえ、今後、この2人の更なる活躍が広がっていくことは容易に予想できる。
また、アーニャは子供なので非力で体力もないが、大きく力強い、そして正義感のあるボンドはアーニャにとっては頼りになる存在だ。
今回は失敗に終わったが、ロイドの標的であるドノバン・デズモンドの次男、ダミアン・デズモンドに近付き、仲良し作戦を企てるアーニャ。
この作戦を今後もまた継続していくはずなので、その際にまたボンドも十分に活躍してくれることだろう。
この仲良し作戦ではきっと、重要な登場人物になるボンド。
今後の活躍も気になるが、今まで辛い人生を歩んできたボンドなので、これからはフォージャー家で暖かく幸せな暮らしを満喫してもらいたい。
プロジェクト《アップル》アーニャとの繋がり
東国旧政権下で行われていた非道な動物実験であるプロジェクト《アップル》。
この実験体となっていたボンドだが、超能力繋がりでもしかするとアーニャもこのプロジェクトに何らかの繋がりがあるのかもしれない。
ボンドとは違い、アーニャの場合は『とある組織の実験』で生み出された超能力者としか解説されていないので、今後アーニャの過去について語られることがあれば、このプロジェクト《アップル》との関係性についても説明があるのかもしれません。
立派な母親に成長しつつあるヨル
天然な部分もあるが容姿端麗で素直でつかみどころのないヨルさん。
男性とのお付き合いをしたこともなく、弟のユーリと2人で生きてきた人生。
また、仕事は身分を偽り幼少から叩き込まれた殺人術で雇用主から命じられるままに仕事をこなしてきた。
そんな人生であったヨルさんが、急に温かい家庭の母親になったので、アーニャに『はは』と呼ばれるだけでも動揺したり、アーニャとの接し方をどうすればよいかわからなかったヨルさん。
まだアーニャのことを『アーニャさん』とさん付けで呼ぶあたりの距離感は感じられるものの、アーニャ自ら非を認めヨルさんに誤ったとき、『まったくです!帰ったら説教ですからね!』と強く抱きしめるシーンがありました。
まだまだ手探りな状態ではあるものの、アーニャとの距離を縮めながら、立派な母親に成長していく様子が見られ、微笑ましく思える素敵なシーンでしたね。
辛い戦争の過去の経験を知る管理官
テロリスト集団を捕らえたときに管理官が学生たちを尋問するシーンがありました。
その際、戦争の悲惨さを深く知っているような発言がありました。
誰かに殺されたことは?砲弾で手足がちぎれたことは?骨が砕かれる音を聞いたことは?爛れる肉の臭いを嗅いだことは?目の前で親兄弟が崩れた家に潰されていくのを見たことは?恋人の肉片が壁にへばりついているのを見たことは?飢えに飢えて木の皮にまでかじりついたことは?人間の肉を鍋で煮たことは?敵の人間性を否定し殺し続け、それでもしかし、復員後に心を病み後悔と恥辱に涙しゲロを吐き、自ら命を絶った者が身近にいたことは?
と、自身の経験かどうかまでの真相は定かではないが、そのような戦争の辛い現実を生々しく語っていた。
その内容からして、管理官もまた、ロイドと同じく戦争で辛い経験をした過去を持っているのだということがわかった。
更に、アーニャがボンドを飼いたいとだだをこねたとき、『私にもあれくらいの娘がいた』と、さらっと自身の過去について触れた会話があった。
恐らく戦争で失ってしまったであろう大切な家族がいたのだということが垣間見えたシーンでしたが、その後に、『今日が平和で何よりだ』と笑顔で語っていた管理官の顔がなによりも印象的だった。
一刻も早く、東西の平和を守るためにも戦争を阻止したいロイドにとっては、今後もかなり頼りになる存在であることは間違いない。
【SPY×FAMILY(スパイファミリー)】最新刊4巻のネタバレ&考察 まとめ
新たに心強い(特にアーニャにとって)味方となり、新たな家族に仲間入りした『ボンド』の話が中心であった4巻。
ワンちゃんなのでどこへ行くにも常に一緒ということにはいかないだろうが、アーニャ×ボンドの最強タッグの活躍が今後楽しみになる内容でした。
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』を無料で見るには
現在スパイファミリーは『ジャンプ+』というアプリで数話を無料で見ることが出来ます。
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